今日のネタ帳

悪ふざけの話中心です。笑っていただければ幸いです。

non stop名作童話『はら減りばあさん』

むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。

 

おばあさんが川で洗濯をしていると、むこうのほうからどんぶらこっこどんぶらこっこと桃が流れてきました。

おばあさんはおなかがすいていたので、おもわず桃を食べてしまいました。
まだまだおなかは減ったまま。

次の日、どんぶらこっこどんぶらこっことクリが2つ流れてきました。

おばあさんはクリを2つ食べましたが、まだまだおなかは減ったまま。
次の次の日、どんぶらこっこどんぶらこっことウリが3つ流れてきました。

おばあさんはウリを3つ食べましたが、まだまだおなかは減ったまま。

次の次の次の日、どんぶらこっこどんぶらこっこと野イチゴが4つ流れてきました。

おばあさんは野イチゴを4つ食べましたが、まだまだおなかは減ったまま。

次の次の次の次の日、どんぶらこっこどんぶらこっことミカンが5つ流れてきました。

おばあさんはミカンを5つ食べましたが、まだまだおなかは減ったまま。

次の次の次の次の次の日、おばあさんの食べたものは何じゃったろうか?

おはぎとお団子とおしんことおモチと千歳あめとおせんべいとスルメとあんころもちとすいとんとニガウリを食べました!
その晩、おばあさんはおなかが痛くて泣きました。

翌朝、おばあさんが気がかりな夢から覚めたとき、自分が一匹の大きな虫になっていることに気づきました。
おばあさんは仕方がないので、サナギになって地面に潜ることにしました。

おじいさんは地面に潜ったおばあさんを引き抜こうとしましたが、おばあさんは抜けません。
「おじいさん、わたしも手伝いますよ」
となりのおばあさんが来ました。
うんとこしょ、どっこいしょ。まだまだおばあさんは抜けません。

「おじいさん、ぼくも手伝います」
となりの孫が来て言いました。
うんとこしょ、どっこいしょ。まだまだおばあさんは抜けません。

「おじいさん、わたしも手伝うワン!」
犬が来て言いました。
うんとこしょ、どっこいしょ。まだまだおばあさんは抜けません。

「おじいさん、わたしも手伝うニャー!」
猫が来て言いました。
うんとこしょ、どっこいしょ。まだまだおばあさんは抜けません。

「おじいさん、わたしも手伝うチュー!」
ネズミが来て言いました。
うんとこしょ、どっこいしょ。すぽーん!おばあさんが抜けました。

その瞬間、おばあさんがサナギから抜けました!

♪ういんど・いず・ぶろーいん・ふろむ・えーじあん~
女は海~
どこからか音楽が鳴り響き、おばあさんはジュディ・オングになってそのまま天に昇っていきましたとさ。
とっぺんぱらりのぷう。

おしまい。