4月。
新学期・新年度となり心機一転、新しい言語を学ぼうと意気込む人も多いだろう。書店にはNHKの語学講座のテキストがずらりと並ぶ。
だがご存知の通り、ああした語学講座のテキストは4月号が最も売れる。5月号、6月号と売り上げは落ちてゆき、講座を完遂できる者は少ない。皆、挫折していくのだ。
結論からいうと、4月から新しい言語を学ぶと必ず挫折する。それには理由がある。
新年度というのは、いろいろと新しいことが始まる。
新しい学校に新しい職場、新しいクラスメイトや新しい同僚。新規事業も始まるだろう。
次々と新しい情報、新しいタスクが、脳に襲いかかる。その上、新しい言語まで脳に降ってきたらどうなるか。当然、こなし切れない。
その結果、強制力のないものや優先順位の低いものは未処理となる。
だから4月から新しい言語を学ぶと必ず挫折するのだ。
ウソだと思うなら、あえて語学学習の開始時期をズラしてみてほしい。新しい学校や新しい職場に慣れ、新規事業も慣れたころ、脳の処理能力に余力が出来た時期、たとえばあえて5月とか6月から新しい言語を学び始めてみてほしい。たぶん挫折するから。
