ここ数か月、ずーっとiPhoneが不調であった。
買ってから約2年以上経ち、バッテリーも劣化しているせいで反応が遅くなっているのであろう、なんだかバッテリーが劣化するとソフトの動きも悪くなるような設計がされているという話だし、買い換えを促すためだろうがソニータイマーならぬアップルタイマーか、などと思っていた。
そうしているうちに押してもないアプリがばんばん起動したり、メールやラインやらで文字をタップしても関係ない文字が猛烈な勢いで打ち込まれていくようになったりしてシャレにならなくなってきた。
電車に乗っていても突然カシャ―カシャ―カシャ―とカメラが連写をはじめて止まらなくなり、いつ盗撮容疑でつかまるのかびくびくしながら生きていくハメになった。
スマホやネットはまさに生活必需品で、タップしてもなにしても動かなかったり勝手に変なメールを送ったりされると、ユビキタス時代の新たな地獄に叩き落とされたのかと思うほどであった。
困った困ったどうしよう、新しく機種変更すれば話は早いがなんだかんだで10万近い買い物だ、バッテリーを交換すればまだ使えるのではないかなんて迷いながらいるうちにまた数か月が経った。自分の得意じゃない分野というのはどうしても後回しにしてしまう。
しかしなだめすかして毎日まいにち使ううちになんだかばからしくなってきた。
時間も気力も有限資源で、その限られた資源を毎日スマホの機嫌を取ることに費やしていることに気づいたのだ。
意を決してドコモショップに持っていってみてもらうとiPhone本体のことはアップルストアでみてもらえと言う。それではとアップルストアに行くと、予約なしでは数時間待ちだと言う。繁華街にあるアップルストアでは店員もお客さんも意識高そうなにおいがぷんぷんして居心地が悪い。
それではと友人のアドバイスに従ってアップル特約店であるところのカメラのなんとか屋に行ってみてもらった。
なんと、無反応や誤動作はバッテリーの劣化だけではなく本体表面ガラス部のひび割れのせいだという。
たしかにいつぞや落下させたせいで表面ガラスにヒビが入っているのは知っていたが、キラキラ女子の人とかは結構スマホのガラスにヒビを入れたまま使っているので大丈夫だと勝手に思っていた。
カメラのなんとか屋の店員さんが、ドコモの補償の契約に入っているかと聞く。
入っていると答えると、親切にもその連絡方法まで教えてくれたので、頼りになる人であることよと感謝してドコモの窓口に連絡した。
ほどなくiPhoneの代替機が自宅に送られてきて、先日交換手続きを完遂したところである。
無反応も誤作動もない新たなiPhoneは驚くほど快適で、これぞ文明の利器といった感じである。
アプリも動くしラインもつながる。なんといっても新たなiPhoneが最高なのは、今まで数か月できなかった電話だってスムーズにできるのだ。
電話だってすぐできる。そう、iPhoneならね。