今日のネタ帳

悪ふざけの話中心です。笑っていただければ幸いです。

略語あれこれ

世のいろんな団体はそれぞれ略称をもっている。当事者にとってはその略称は当たり前なんだろうけど、部外者から見るとなんだろうそれみたいに興味をそそられる略称というのがある。


今までみてぶっちぎりでかっこよかったのは「全仏(ぜんぶつ)」=全日本仏教会。全日仏ともいうようだ。あらためて、仏恥義理でかっこよい。
今日みかけてかっこよかったのは「日超医」。一瞬、日本超人医師会かと思ったが、日本超音波医学会の略なのであった。
さらに検索したら「日超検」というのもあって、こちらは日本超能力検定ではなく、日本超音波検査学会のことなのであった。

 

そんな話をしていたら、年若き友人から「日本にもNBAがある」と教えてもらった。

NBAといえばNational Basketball Association、全米プロバスケットボールリーグのことかと思いきや、「日本バス協会」の略だという。

NBAの入団テストとかあるのだろうか。

 

バスドライバーの中ではNBAといえば当然、日本バス協会なわけで、分野によって当たり前は違う。

受験業界ではICUといえばInternational Christian University、国際基督教大学だが、医療業界ではIntensive Care Unit、集中治療室のことで、同じ「ICUに入った」でも意味合いがずいぶん違う。

同じ医療業界ですら専門分野が違うと略語の意味が違う。

心臓の病気の専門家の中でMSといえばMitral Stenosis、僧帽弁狭窄症なのだが、我々脳神経内科の間ではMSといえばMultiple Sclerosis、多発性硬化症である。
もう一つ言えば同じGBSでも腹部の専門家、消化器科の間ではGallbladder stoneだが脳神経内科ではGuillain-Barre syndromeなのだ。

 

ぼくは極力、仕事上で略語やスラングは使わないようにしているが、これは知らず知らずのうちに略語の意味を取り違えてミスを起こすのを避けるためである。

 

履歴書にKFC出身と書いてある場合も、Keio Fujisawa Campus、慶応藤沢キャンパスなのかKentucky Fried Chickenなのかで入社後のキャリアパスも変わってくるであろう。
世の中にはKFC出身のKFC首脳陣もいるかと思うと胸が熱くなり夜も眠れない、とここまで書いてKFCじゃなくてSFC、湘南藤沢キャンパスだってことに気が付いた。これがかの有名なカーネルサンダースの呪いである(*)。

*KFCじゃなくてSFCだと本間正人先生よりご指摘いただきました。失礼しました。