今日のネタ帳

悪ふざけの話中心です。笑っていただければ幸いです。

少子高齢化がもたらすクレーマー問題とその対応。

銀行窓口に行ったら、クレーマーな人がいた。
ぼんやりと眺めていたら、ゾッとすることに気づいたのでご報告する。

 

「金持ち喧嘩せず」という。
金持ちが喧嘩しないのは、心に余裕があるからだろうが、時間コストが高いからでもある。
ビル・ゲイツ全盛期の年収は1兆6635億円だそうで、時給換算すると46億円。1秒あたり127万円稼いでいたことになる(①)。
当時のビル・ゲイツが1秒喧嘩すると127万円失うわけで、これではバカバカしくて喧嘩していられない。
もちろん喧嘩の中には採算度外視で絶対に譲れないものや面子やプライドのための喧嘩もあろうが、金持ちが相対的に喧嘩しないのもよくわかる。
喧嘩には、時間コストがかかるのだ。

 

さて、仕事をリタイヤした人の時間コストはどうか。
実質ゼロ円だ。
100時間喧嘩したとしても、失うものはゼロ円なのである。中にはクレームをつけることでお店の人に表面上丁寧に接してもらえることで、本来であればヒマをつぶすためにかかるはずだった喫茶店代や映画代が浮いて、実質プラスの人もいるだろう。
もちろんリタイヤ世代が全員クレーマーになると言いたいわけではない。いつの世もどの世代も、マトモな人が圧倒的多数だとぼくは固く信じる。
だが、高齢化に伴い、これからリタイヤ世代は増えるだろうから、その中の0.1パーセントがクレーマー化するとしてもかなりの数になる。かなわんなあ。

 

話はそれで終わらない。
少子化に伴う労働力不足で、労働者一人あたりの仕事量と時給はあがる。
街を行けばコンビニやファストフードの求人広告の時給が上がっているのをよく感じる。

 

簡単のために時給1000円のバイトの人を想定すると、雇用者としては、バイトの人に1時間に1000円以上儲けてもらわなければ継続的な雇用ができない。
とすると、よほどの上客でなければ、クレーマーの対応をバイトの人にしてもらっても割に合わない。
と、いうことは、雇用者側から「クレーマー対応はしなくてよい。そのぶん他の仕事をして稼いでよ」という指示が出てもおかしくない。
日本は横並び意識が強いから、一度「クレーマーは切り捨ててよい」という規範ができれば、一気に広がることが予想される、というかすでにそうなっているかもしれない。

 

というわけで、高齢化により増えるクレーマーと、少子化によりがんがんクレーマーを切り捨てるお店、という未来図が見えてしまった。
う〜ん、地獄絵図。

さらなる進展を予想する。

お店側もクレーマー処理をAIにまかせようとする(②)。
がしかし、AIによる対応には納得しないのがクレーマー。
お店側は謝罪の外注を画策し、かくて依頼があれば即座にお店に参上して代行謝罪する、Uber アポロジャイヅが爆誕。きっつー。

https://heikinnenshu.jp/kininaru/bill.html 

②T先生、ネタ使わせていただきました。感謝。

 

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