今日のネタ帳

悪ふざけの話中心です。笑っていただければ幸いです。

医師国験の思い出。

今日は医師国家試験、通称「国試」の日。
最近はtwitterで「現役医師」という人が「国験」という誰も今まで使ったことのないイノベーティブでオリジナリティあふれるワードを流行らせているので、流行りにのって「国験」というワードを使ってみる(*)。

私が受けたときの医師国験も大変でした。まず医師国験応募カードを手に入れるため沼の主を釣り上げ、国験受験者ばかり十数人が集まる船に乗り込んだものです。「今年の国験は荒れるな…」という船長の言葉が今でも耳に残っています。国験で一緒だった人の中で一番ヤバかったのはカード使いの奇術師で…。

 

医師国験は全ての分野を網羅します。 感染症ドクターになるためにはどんな小さなウイルスも見逃さない眼力と、体に入ったウイルスを箸で摘み出す器用さが求められます。 スポーツドクターはマラソンランナーと並走しながら治療できる脚力が必要です。 脳外科医はホムンクルスと闘います。

精神科ドクターは「精神と時の部屋」で修行します 皮膚科ドクターはマイナス180度の液体窒素に耐え抜くことができなければなりません 健康でなければ病む人を助けられないため眼科ドクターの視力は最低でも5.0以上必要です 「沈黙の臓器」と向き合うため、肝臓ドクターは無音の部屋に閉じ込められます

 

そして何より、医師国験を勝ち抜くには、真実を見抜く目が必要です。 ウソをウソと見抜ける人でないと、医師国験をパスするのは難しいのです。 詳しくは民明書房より出ている『ドクター×ドクター』をお読みください。


(*)いろいろと興ざめな一文ですが、年月が経ってしまうと背景がわからなくなってしまうのであえて。
みんなで皮肉を込めて国験国験と言いまくったことで100年後の言語学者に「電子アーカイブによれば、どうやら2022年ころには『国験』という言葉は広く使われていたようである」と結論づけられてしまう未来。